風のむくまま 気のむくまま
旅人はいく
風の向くまま 気のむくまま
見えない明日に足を運ぶ
一昨日と昨日と 今日と明日と
ちかくて遠い距離感みたいに
何かが見え隠れしていてもつかめない
木々の芽吹きも
花の蕾も
春を待つ気持ちさえも薄らいで
とはいえ気まぐれに飛び乗った列車が
とりあえず車輪を回して進んでいる
時には乗り遅れて次の列車をホームで待って
風のむくまま 気のむくままだ
本来、自然も人のこころも変わりやすく 信用できない気がするし
今日の風向きは明日の風向きを知るものではないし
自分の中に変わらないものがないかぎり
目に見えるものを全て信じてしまうのには危うい気がする
もうすぐ 季節が変わる
今 冷たく 厳しい風も
いつしか頬をやさしく撫でるだろう
それでも
風のむくまま 気のむくまま
旅をつづけるんだろう
明日へ
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